僕が建築の大学で学んだことについて伝えていきたいです。
建築学の勉強は大きく分けて、計画・構造・施工・環境設備・法規 の5つの分野があります。
それぞれに面白さや難しさがあるので、順番に紹介していきます。
1. 計画(デザイン・設計)
建築学科と聞くと、最初に思い浮かべるのが「設計」だと思います。
実際に図面を描いたり、模型を作ったりして、建物のデザインを考える授業が多くあります。
「計画」では、建築の歴史や文化を学びながら、どのように人が心地よく過ごせる空間を作るかを考えます。
建築家の思想を学び、自分なりのコンセプトで建物をデザインする楽しさがあります。
2. 環境・設備
建物の中が快適に保たれるのは、光・風・音・温度といった“環境”が関係しています。
この分野では、自然のエネルギーを上手く利用する工夫や、空調・照明・給排水などの「設備設計」について学びます。
たとえば「夏でも涼しく感じる教室」や「明るく居心地の良いリビング」を実現するための理論を学ぶんです。
デザインと科学を組み合わせる、まさに“理系×感性”の分野です。
3. 法規
建物を建てるには、デザインだけでなく法律を守ることも重要です。
この分野では「建築基準法」や「消防法」などを学びます。
たとえば、建物の高さや面積、避難経路のルールなど、
安心・安全に使える建物を設計するための基礎知識が身につきます。
将来、設計事務所や施工会社に進む場合にも欠かせない分野です。
4. 構造
建物が地震や風に耐えられるのは「構造」のおかげです。
この分野では、力の伝わり方や構造計算の考え方を学びます。
最初は数学っぽくて難しく感じるかもしれませんが、
「どうしてこの形の橋は壊れにくいのか」「なぜ柱の太さが違うのか」など、
建築の“裏側の仕組み”がわかってくると、どんどん面白くなります。
5. 施工
実際に建物を「どうやって建てるか」を学ぶのが施工の分野です。
現場での工程管理や材料の使い方、安全対策など、実務的な知識を身につけます。
模型だけでなく、実際に現場見学をする授業もあり、
「建てる人の目線」で建築を理解できるのが特徴です。
まとめ
建築学科では、デザイン・構造・法律・環境・現場のすべてを学びます。
どれか一つでも興味を持てれば、きっと建築の学びは楽しくなります。
自分が「どんな建物をつくりたいか」を考えながら、
大学生活を過ごすのがおすすめです。

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